英文が大文字で始まり、ピリオドで終わる範囲である、という話を前回しました。では「長文」とはどのようなものなのでしょうか? 文字通り「長文=長い文」というのは、昔の英文解釈の時代の影響でしょう。英文解釈は、長い、複雑な英文を読み取ることがポイントになります。確かに、英文解釈の中には、1つのパラグラフ=1文という場合が多く見受けられます(=大文字で始まり、ピリオドの範囲が、1パラグラフと一致する場合)。

しかし今では、そのような流れも是正され、海外の普通の長さの英文を、大量に読み解く方式にシフトしてきていると言ってもいいでしょう。大量な文章を、伝票計算のように、情報を検索するというものです。それは私立大学で特に顕著です。

 

こう考えてみると、「長文」は「long sentences」ではなく、「English Comprehension」なのです。ですから、「長文」というよりも、「英語読解」と表現した方が正確でしょう。

 

普段何気なく、「長文」+「文法」と言っていますが、意味を考えると、意義深いものがありますね。